“Give me some money” インドネシアで賄賂を要求された話。

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初めまして、Tryfundsの勝又です。
インドネシア、ジャカルタの空港で賄賂を要求された時の話を、今回は書かせて頂きます。


空港の職員の口から出てきた”Give me some money”


これは先々月、インドネシア出張の帰りの飛行機に乗ろうとしていた時のことです。理由あってプロジェクトの備品(怪しい、危ない物ではありません。笑)を手荷物として持っていた私は、飛行機に乗り込む直前の手荷物検査で足止めされていましました。(他の国ではあまり見かけませんが、ジャカルタの国際空港には飛行機に乗る直前の所に手荷物検査があります。)

税関
担当者の言ったことはおおよそ下記の通りでした。
「カスタマーサービスの認証が必要だ」
「しかしお前の荷物では許可が下りないだろう」
「だがしかし、賄賂をくれれば通してやらんこともない」
「いくら払えるか言ってみろ」


交渉の経緯


賄賂を払うことはコンプライアンスの問題も当然ありますが、何しろ悔しいです。法律等は事前に入念に確認済みだったので、まずはしっかりと「ノー」を伝え、その場での交渉を試みます。ただ、担当者は私の荷物を没収するか賄賂をもらうことしか考えていないようでしたので、「カスタマーサービス」で責任者と話を付けに行くことにしました。粘った結果、その交渉には成功し、私はカスタマーサービスに連行されました。ここまでで約30分経っていました。

一度セキュリティの外に出て、「カスタマーサービス」に到着。私の譲れない条件としては「1円も賄賂は払わず」「全ての荷物を持って」「予定通りの飛行機に乗る」ことだったので、まずはその旨を紙に書きながら伝えました。次に相手の言い分を紙に書き出して、細分化することに着手しました。

 

凛とした態度で更に30分程交渉した結果、私は無事に全ての荷物を持って、時間通りの飛行機に乗ることができました。もちろん、1円も払わずに、です。最後の方は、ひたすら「大使館に電話させろ!」と叫んでいた気がします。(笑)


余裕を持って空港に行く


未だに賄賂を要求されるとは想定していなかったので、正直かなり驚きました。しかし交渉するべき相手に、凛とした態度で交渉すれば、賄賂を払わなくても切り抜けられることはあるようです。ちょっと特殊な荷物を持っていく飛行機に乗るときは、少なくとも1時間は余裕を持つようにすると良いかもしれません。

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