海外展開で大切なこと

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今年No.1のベンチャー

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Tryfunds CFOの白髪(しらかみ)です。
年末に差し掛かり、今年を総括するようなイベントがたくさん行われておりますね。

そんななか、先日行われた「今年のNo.1ベンチャーを決める」イベントであるMorning Pitch Special Edition 2015にお誘いいただき、見学に行って参りました。

テーマは、世界で戦うベンチャーということで、皆さんとてもユニークで興味深い事業をやられておりました。

その中で、見事優勝をされたのは、徳重社長率いるテラモーターズ。
電動バイクの製造販売を行う会社で、現在ベトナム、インドなどに展開されておられます。

どの会社も素晴らしかったのですがテラモーターズのプレゼンはかなり「熱」がありました。
スライドは簡易的なものでまとめられておりましたが、使われていた写真は臨場感があり、現地の実態をよく表していました。

特にベトナムは、政策的に自動車購入を制限しているためバイクが道路を埋め尽くすように走っており、排気ガスの問題に加え、騒音もすごいのです。

ホーチミンはフランス統治の影響もあり、1区などは西洋風建築の建物が多く建っているのですが、排気ガスの匂いとバイクの騒音でテラスで優雅にコーヒーといった具合にはいきません。

テラモーターズのバイクが普及すると、ベトナムのこういった問題も解決されることでしょう。

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(ホーチミンにて筆者撮影)

実行力の尊さ

他にも実力のあるベンチャーが揃う中で、何が勝敗をわけたのだろう。と考えると、テラモーターズの凄さは、「実行力」なのだと感じました。

海外でビジネスをする上で、一番大切なのは、一度やると決めたことを本気でやり抜けるかだと思っています。

そりゃ何においてもそうだろう、と言われると確かにそうなのですが、海外ビジネスは、本当にこれが大切で、逆にこれが徹底できれば他にはあまり大切なことはありません。

異なる文化の中でビジネスをするというのは、予期せぬ事態の連続です。思い通りにならないことが続く度、「ほら、みたことか」「だから言ったじゃないか」「誰が責任者だ」などネガティヴな反応をしてしまう企業はままあり、それが日本企業の海外進出を妨げている原因の一つにもなっています。

そんな時だからこそ、「もう一回トライしてみよう」「すぐに結果はでなくとも粘り強くやってみよう」という発想になれるかどうか、失敗を成功の糧だと考え、走り続ける力があるかが大切なのです。

世界で戦う~という文脈の中で言えば、テラモーターズは確実にそういう力があるどいうことを感じさせてくれました。

あの短いプレゼンの中で、今までの苦労やいかにやり抜いてきたかということがまざまざと感じられ、素晴らしいと思いました。

我々もそんな想いを大切にして、日々仕事をしています。まだまだこれからというところですが、とてもシンプルだけど体現するのはすごく難しい。

だからこそ、実行力は尊いものであるのだと思うわけです。

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