インターンの取組で見えてきた、世界基準で活躍する新卒の採用基準

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こんにちは。勝又です。まだまだ暑い日が続きますが、皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、この8月~9月という時期は、「インターンをしたいです」というお問い合わせを多く頂く季節でもあります。私自身Tryfundsには約1年間のインターン時代を経て入社し、現在はインターンに応募して頂いた方の面談を担当しています。1年間で100人近くの学生さんとお話させて頂く中で、「このような学生は成長するな」という1つの採用基準のようなものが見え始めている気がします。今回はそのことについて書かせて頂きます。

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写真はインターン生が作ったスライド資料(練習用)の一例です。

 


6つのリーダーシップに基づく採用基準


今年4月に、弊社社長が本Tryfunds Reportにて、『何故、Tryfundsのインターン生は外資系企業・総合商社等に入社できるか』というタイトルを書いていますが、その記事を読んで興味を持ち、問い合わせて頂く方も一定数存在します。以下、上述した社長の記事からの引用ですが、弊社のインターンは狭き門なのに加え、「最後までやり切れる」メンバーは少数になってきています。

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全てプログラムを受けきったのは、おそらく15名程度かと思います。最も、応募は100名超、実際に面接をして受け入れるのは30名弱、定着するのが20名程度、その中で最後までやりきれるのが15名だった、そのような感じです。インターンでこの離脱率は何故かと問われると、そのくらい「厳しく鍛えている」ということです。

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 その中で、2016年以降、採用しているインターン生については(母数は多くないですが)定着率が向上してきている印象があります。いろいろと要因は考えられますが、1つは「どのような素養を持った学生がグローバル人材として成長するのか」をある程度判断できるようになってきたからだと考えています。重要なのは、この「素養」というのは資料作成力や英語力、分析力、コミュニケーション力等と言った、スキルを指すものではなく、あくまでスタンス(物事にに取り組む姿勢)を重視しているということです。

 このスタンスというのは、6つのリーダーシップに則っています。6つのリーダーシップは、社員とインターン生では読み取り方(求める水準)は異ってきます。通常の就活の面接のような質問をしていく中で、総合的に判断するのですが、結果的には「事業への情熱」と「夢中になれる行動力」の2つのどちらか、あるいは両方を評価して、受け入れさせて頂くことが多いと感じています。


就活で聞かれることの延長線上!?


どういう観点で評価するか、ということについてもう少し具体的に触れるます。例えば「事業への情熱」をインターン生に求めるレベルで言い換えると、「本質を追求する情熱」になるかと思います。「どのように自己分析をしているか」「就活における志望企業決定の軸」「大学の勉強または課外活動への取組姿勢」等、一般的な新卒採用面接で聞くこととなんら変わりません(もちろん、会話の中で深く突っ込んだ質問をしていくのは前提ですが。)。「どんな活動をしてきたか」という活動の中身よりも、「本質を追求する情熱」があるかどうか、というスタンスを評価する傾向にあります。現時点の能力・スキルよりも、成長角度を見ているためです。「本質を追求する情熱」を持ち合わせている人は、まず、傾向として単に言われたことをやるだけではなく、自分の頭で考えながら取り組むため、仕事をお願いした上司の目的や意図を汲みとり、仕事に反映していこうとします。最初の方は上手く行かないこともありますが、それをきちんと続けられる人は、思考レベルが格段に上がっていく印象があります。また「本質を追求する情熱」を持ち合わせている人は、新たに得た知識やスキルに意味付け・関連付けを行うことが得意な人が多い印象があります。このような人は、一冊の本を読んだ時、また1つのプロジェクトを経験した時に、より多くのことを学ぶことができます。

 もう1つの「夢中になれる行動力」はそのままの言葉でもわかりやすいと思いますが、こちらに関しても「夢中になった経験」「重大な原体験(挫折経験等)」等、これもまた就活で一般的に聞くようなことを聞きます。また、時には厳しい事前課題をかし、その取組姿勢を見るということもあります。(中には2週間で10冊の課題図書を読み、感想をまとめるところまでやりきった後にインターンに参加した人もいます。)

これもまた、成長角度を予見するための質問・取組となります。コミュニケーションの中で確認していることは、原動力となるようなモチベーションを持っているか、自分がやると決めたことを最後までやり切れるか、強い好奇心を持って物事に臨む姿勢があるか。等です。インターンといえども社員と同じように業務に取り組んで頂くため、明確に成長を感じられるような仕事ばかりではありません。地味でキツイこともたくさんあります。その中で、どんな仕事であると、自分で責任を持ってやり切り、またその中でできるだけ多くのことを吸収しようと努力することのできる人は成長が早いように感じます。

 これらのスタンスは、「一般的な就活面接で聞かれること」の延長線上で判断できることであり、このようなスタンスを明確に保持している学生は新卒採用マーケットにおける需要も高いと言えるかもしれません。しかし、部活や課外活動、勉強などで培ったスタンスを実際にビジネスの現場で、ハードな思考体験を日常的に積んでいき、

・自分の強みを認知し更に伸ばしていくこと
・何処に行っても役に立ち、かつ一朝一夕では身に付かないようなスキル・知見・スタンスを培うこと

を通して、自信と武器を持って社会人になることができるのが弊社の魅力なのではないかと思います。
私自身も日進月歩で成長していくインターン生に囲まれ大変刺激を受けています。また別の機会で、Tryfundsのインターン生はどのように力を伸ばしていくのか?ということについても書いてみるつもりです。

勝又

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