こんにちは。Tryfundsコンサルタントの八杉です。

今日は、UKの新聞紙the guardianからインスピレーションを得て、弊社の理念にある「意志ある挑戦」とからめつつ、コンサルティングという仕事について僭越ながら書かせていただきます。

見えないものを発明する

突然ですが、皆さま、インターネットを発明する、って想像したことがありますか。Information technologyを専門とされている方であれば答えはYesでしょう。そして、きっと今の私の理解の何倍も現実的にその発明現場を想像できるのだろうと思います。しかし、私のようにコンピューターを体系的に勉強していないものにとっては、インターネットは気付いたらそこにあったもの、でした。実体がなく、何ですかと言われても説明できず、見せることもできません。1つの場所のような世界のような、もしくはデータベースのような…インターネットでできることはたくさん思い浮かびますが、インターネットそのものを想像することができません。

そこから考えると、インターネットを発明するってすごいことだと思いませんか？

色々なことを可能にしたこと、これだけ世界に影響力を発揮していることがすごいという意味ではなく（もちろんそれもすごいのですが）、それ以上に、形のないもの、見えないものを発明するということが、なかなか普通はできないことだと思うのです。エジソンの電球もスティーブ・ジョブズのiPhoneも発明品です。でも触って見て、五感をフル活用しながら作り、そのできたものは基本誰が見てもすごいものと分かります。他方、「インターネット」の発明は、手に触れる成果物がなく、説明しても簡単に理解できるような、具体的に想像できるようなモノでもありません。しかも40年前の世界の話で、インターネットなどという言語自体が存在していない時代です（ちなみにインターネットという名前はこの発明のときに、発明チームがやろうとしていたことがInternetworkingだったからという流れだそうです）。今日の時代を生きる私ですらもやもやしているインターネットの世界を、当時の発明チームは本当に誰も想像しないところから、もしくは誰もが夢だとおもうところから、思い付き、考え、実現できると信じ、ひたすらそれにコミットして具現化したわけです。

コンサルティングも同じ

私は、コンサルティングという仕事は、このインターネットの発明に少し似ているのではないかと思っています。

私はもともと事業会社の出身で、そこにはとてつもなく優れた製品がありました。目に見えて誰にとっても素晴らしいもので、それを触りながら見ながら、示しながらコミュニケーションができました。しかし、コンサルタントにあるものは頭だけです。しかも、ありとあらゆるフィールドから、それこそInternetworkingを実現したいというような、最も難しいもやもやした問題ばかりが集まります。よく分からないと言って投げ出すことも放置することもできません。できると信じて考え続け、それでもできないならばできる別の道を考え、ひたすら解決・達成に向けて頭を働かせるだけです。そして、頭の中で描いたものには誰も触れられないので、資料を通してプレゼンを通してコミュニケーションを通して、必死で伝える方法を工夫します。

こういう風に書いていると、ストイックな文章過ぎて引かれる方もいらっしゃるかもしれませんね（笑）。でもよく考えてみて下さい。難しくてもやもやした問題であればあるほど、解決できたときのインパクトはものすごいものになります！そして自分もそれを想像しながらとてもわくわくできます！インターネットほどの発明品はさすがになかなか作れないと思いますが、それでも人を変える、会社を変える、国を変える、そして世界を変える仕事がここにはあります。いえ、むしろ、どんな仕事でも自分次第で変革を起こせるレベルのものに変えることができる、そしてそんな思いを応援してくれる環境がある、と言った方が正しいかもしれません。「意志ある挑戦を創造する」ために、自分にも意志ある挑戦をさせてくれるところ、それが私にとってのTryfundsです。

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なお、参考までに、今日の話のもとになっているthe guardianの”How the Internet was invented?”の記事はこちらです。この中に、「インターネットの考え方は、ものすごく複雑で深い技術的知識がなければ理解できないように思われる。でも実はsimplicityこそがインターネットの本質で、成功の鍵だった」というような一文があるのですが、まさにこの通りで、この記事を読んだ後は、とてもすっきりインターネットという見えないモノをイメージできるようになりました。もしよければぜひ覗いてみて下さい。

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