Tryfundsの組織文化と特長

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組織文化というキーワードと海外進出

海外進出支援の仕事をしていると、「組織文化」の話題を伺うことが多々あります。

私たちの主業は海外進出のコンサルティングなので、海外に新設法人を設立する際、海外のパートナーを一緒に仕事をしていくのかを判断する際等、自社のカルチャーだけではなく、相手のカルチャーにまで話が及ぶことが少なくありません。

しかし面白いことに、隣の芝は青く見えるのか、ベンチマークした他社を理想として「あそこは良いよね」という話が多いのが実情です。私たちから見ると、「いやいや、貴社の社風の方がよっぽど素晴らしいですよ」と思うケースも多いのですが、今までご支援した会社の中でも、「うちの組織文化・組織風土は最高だ」と自信を持って語ってくれた方はあまり多くありません。

そしてむしろ、そう語ってくれた会社ほど改善の余地があったり、今後に向けて何か抜本的な変化が必要な会社だったりする事が多かった印象があります。

私は前職でリクルートの組織・人材関連部署に所属していましたのが、そこでもメインテーマは「組織文化」、要するにこの5年以上は常に組織文化をどうするか、という話題に事欠かないビジネス人生を送っています。

前職では、「人事部」というフレームを通して組織文化について語り、現在は「経営者」・「営業部」というフレームを通して組織文化について語る毎日を送っています。

組織文化の重要性

では、私が「組織文化はどの程度重要と考えているのか」と聞かれると、海外進出する上でも、会社経営をする上でも、最大にして最重要なものだ、と答えるようにしています。

よく、「ビジネスにおいて従業員と顧客のどちらを大切にすべきか」という、哲学的とも言える命題について話し合うことがありますが、私はまず従業員だと答えます。

自社が何を目指していて、顧客に対してバリューを与える従業員の行動指針を定義しておかなければ、心から顧客のために向き合うことは出来ず、結果的に顧客に提供する価値にばらつきが出てくる事になりかねません。

私が個人事業主としてコンサルタントをし、自分で自分を律して均質のサービスを提供し続ける前提があればよいですが、こと会社経営をしてしまうと、自分から手離れした案件が多々出てくることになります。

従業員のビジョンや、その結果出てくるリテンションの問題を解決しないかぎりコンサルティング・ファームが安定的に均質のサービス・価値を提供する事は出来なくなってしまいます。ITの事業部も同じですし、それは製造業であろうと代わりのないものと思います。

私も学生時代に「誰もが働きやすい会社」等と聞くと「綺麗事」と考えていたものですが、現在拡大した企業について研究すればする程、「組織文化を早期に定義しに行った企業」となっている事を感じます。

綺麗事に聞こえるかもしれませんが、自分自身が働きたくない組織文化(社風)を作ってしまったら、会社に来る事が楽しくなくなってしまう、というのも根底にあります。

Tryfundsの組織文化

私が組織文化についてこだわりを持っていて、それを重要だと考えているのはご理解いただけたと思います。では、実際に弊社の文化ってどんなふうになっているのか。それを知るために弊社でもよくワークショップを取り入れています。

組織文化_ワークショップ

 

 

 

 

 

 

 

メンバーが一同介して数時間に及ぶワークショップを通じて、その瞬間の社風や、脈々と受け継がれてきた組織文化を把握・浸透させるプロセスは、私にとって最も楽しい瞬間であり、尚且つ会社の「今」を知ることが出来る瞬間でもあります。

これまでも半期に一度程度、組織文化に関するワークショップを行ってきましたが、ここに来てHRO(HRオフィサー)を通じてより専門的なレクチャーを受けつつ、組織文化の把握・深化・進化を始めています。

で、実際にどのような文化だったかというと、「やりきること」と「チームで乗り切ること」が圧倒的に意識された組織文化だという事がわかりました。他の様々な文化と比しても圧倒的にみんなが答えたのが、「やりきる」と「チームで乗り切ること」というキーワード。

詳細な手法は割愛するとして、今回のワークショップは何回かのフェーズに分かれて開催され、組織のValueを再定義するプロジェクトなので、他にもまだまだ弊社のValueを見出す必要があります。逆に言うと、それをこれからのフェーズで取り組む予定です。

ただ、一回目のワークショップにも関わらず、この「やりきること」と「チームで乗り切ること」だけは圧倒的に選ばれていた言葉なので、おそらく、我々のバリューを表すのに最もふさわしいのかなぁと。

確かに、仕事が来るたびに必死に取り組み、納品の数分前、アポイントの数秒前まで試行錯誤しているメンバーが多々いることを考えると、確かにこの結果には納得。

今後より明確化されることが楽しみでなりません。

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