挑戦が生む感動〜下町ロケットを見て〜
この記事を書いた人:tanno_yusuke
(出所|TBS『日曜劇場/下町ロケット』HPより)
まずは『下町ロケット』を見て感涙した話から。
社内ブログで書く内容なのか。Facebookではダメなのかとのっけから叱られそうな画像まで使ってしまいましたが、本日は世間で話題になっている『下町ロケット』の話です。
弊社の白髮CFOは、新卒で三菱UFJ銀行に入行し、三菱流の研修を受けて育った根っからの三菱マンです。社内でも、働き方の繊細さやメールの一文字一文字に対するこだわりまで、勉強になることが多い人物です。感情を表に出すタイプではなく、いつも冷静に物事を判断し、みんなからも頼りにされている存在です。
そんな白髮さんが珍しく、熱く語っていたドラマがこの『下町ロケット』です。弊社には、毎週月曜日の週次MTGで、敢えて「プライベートの話からビジネスに生かせる学び」を全員に開示するチェックインという制度があります。そこで、毎回話題にあげていたのがこのドラマでした。
彼が毎週熱く語っていたもので、さすがに私も気になって総集編から見てみました。かくいう私も、新卒1年目の時にお客様から課題図書としておすすめされ『空飛ぶタイヤ』や『俺たちバブル入行組』を読んでいたり、『半沢直樹』を見て月曜日に会社に行くのが楽しみでしかたなくなくなったことがあったりと、池井戸潤氏によって働くのがより好きになった一人です。だからさすがに、すごく感動するだろうな、とか、そういう事前想定のもと総集編を見ていました。
が、ドラマで初めて泣きましたわ。10分ほどの感涙です。
シーンとしては、まぁTBS様の狙い通りだとは思いますが、第五話のロケットが飛んだところですね。
(もう、「ガウディ編」が始まっているのは知っていますが、その前のところを総集編で見て追いついた形です。。。)
何なのでしょうか。本当に、融資の問題やら、特許の問題やら、メンバーに裏切られてしまったり、色々苦労しただろうなとか。
いや、それだけじゃなくて、本当にひとつの事に比類なきこだわりを持って取り組む姿勢だったり。
そういう一つ一つの描写が、なんだかベンチャー起業家の私には、涙がでるほど感動しました。
あんなにチームみんなが追いつめられて、それでも達成した目標っていうのは、さぞ感動するんだろうなという羨ましさもありましたね。
結局、「意志ある挑戦」って素晴らしい。
それでですね、なぜこんな文体になりながらも、私が敢えてコーポレートのブログでこれを書こうと思ったかというと、そこに「意志ある挑戦の素晴らしさ」が描かれていたからなのです。
この「意志ある挑戦」というのは、弊社が創業以来ずっと大切にしてきた言葉で、弊社出身のインターン生であっても口ずさめ、浸透している言葉です。意志を持って、これ以上にないくらい実行して、追いつめられて。「そういう挑戦をすること、そういう挑戦を支援できることは感動するし幸せなことだ」という、弊社の前提から出来た言葉です。
逆に、世の中には挑戦が溢れかえっているけれども、本当に「意志」を持って、絶対にやりきるんだという気概を捨てずに突き詰めていけるような挑戦はそこまで多くないと思っています。でも結局、成功するのは、いや、感涙出来るような仕事というのは、『下町ロケット』に描写されているような本気の挑戦でしか生まれないのだろうなと思うわけです。
僕は夜も寝ずに、休日も休まずに、楽しくて楽しくて仕事をし続けています。しかしそれでも尚、『下町ロケット』のような感涙ができるのか、そこまで頑張れているのか、意志を絶やさずに持ち続けているのかには再考する必要を感じてしまいます。
僕はまだまだ苦労が足らないな、なんて思いも生まれてしまって、「佃製作所」の社長と自分と重ね合わせることは出来ませんでしたが、おそらくそういう技術とか中小企業の熱さを理解できるようになった自分が居ました。
それは、幸せなことに、実際弊社には「佃製作所」のようなお客様が沢山居るからだなと思いました。
ロケットではなくても、グローバルに、中小企業に区分される企業様の技術や商品を出して現地の生活を改善するんだ、という外向きなビジョンを持たれている方もいれば、ひたすら本気で技術と向き合って、技術力を究めんとする方もいます。
その方々の「意志」に応え、更にその「挑戦」を大きく出来てしまうような会社にしたいなと、改めて『下町ロケット』を見て熱い気持ちになった夜でした。